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NHK Nagoya Junior Orchestra


NHK名古屋青少年交響楽団の歴史

 NHK名古屋青少年交響楽団は、小学校3年生から高校生までの児童生徒で編成されています。
 1957(昭和32)年1月、NHK名古屋放送局が東海3県の小・中学校に呼びかけ、「名古屋放送児童管弦楽団」として発足。1973年に「名古屋青少年交響楽団」と名称変更した後、2003(平成15)年に「NHK名古屋青少年交響楽団」と再び改め、現在に至っています。
 音楽教育の普及向上並びに青少年の美的情操・倫理的人間形成をめざし、地域文化の発展と創造のための諸活動に努めてきました。日本の青少年オーケストラの中でも歴史が古く、平均年齢が若いことでも有名です。活発な演奏活動は全国的にも高い評価を得ており、1966(昭和41)年に第1回が開かれて以来毎年夏に催されている定期演奏会は、NHKテレビを通じて紹介されています。
 また、さまざまな音楽コンクールで毎年数名の入賞者を出しており、「日本音楽コンクール」第1位及び国際コンクール入賞者も出すなど、新しい音楽の芽を育てる場としても成果をあげています。
 1983年に中国南京市、1989年と1992年にはフランスの夏期音楽祭に招待され演奏を披露しました。1995年8月にはこれも音楽祭に招待されてニュージーランドを訪問。1997年にはオーストリア演奏旅行を実施しウィーンとザルツブルクで公演。いずれも大成功をおさめ、国際親善の役割を果たしました。
 1978年に愛知県芸術文化選奨文化賞、1986年に文部大臣より地域文化功労者表彰を受け、1995年には第35回久留島武彦文化賞を、2000年には名古屋市芸術奨励賞を受賞。2011年の第26回国民文化祭(京都)、2013年の第28回国民文化祭(甲府)では、ジュニアオーケストラの祭典に参加して単独演奏について高い評価を得るとともに、合同演奏で全国のジュニアオーケストラとの交流を深めました。
 平均年齢14歳の団員、100余名。そのさわやかで力強い響きには60年の伝統が生きています。青少年文化の情報発信基地としての名古屋の評価をも高めており、今後の活躍がますます期待されます。



昭和32年5月5日 CKホールにて